いかにして、統合失調症の姑とうまく関わるか

統合失調症の姑との毎日を綴ります。(*2016.4.4~の入院では、双極性障害と診断されました)

言っちゃった

こんにちは、haruです。季節外れの台風が近づいているせいか、日ごろのストレスのせいか、体調がすこぶる悪い。低音難聴がどんどん悪化してて、耳鳴りやハウリングが辛いです。

 

 

 

えっと、千代さんが退院して10日ほど経ちましたよ。退院したその日、そのままショートステイへ行ってもらったのだけど、先日、その時の感想を、ケアマネさんが聞き取りにきました。

 

ケアマネさん「千代さん、この前お泊りしたところ、これからは、お孫さんの習い事とかがあるから、定期で水曜日に一泊することになってるんですが、どんな感じでした?来週からも続けて行けそうですか?」

 

千代さん、沈黙。

 

 

もう一度、同じ質問をしてくれたケアマネさん。なんだけどねぇ・・・。

 

千代さん「良くなかった。」

「どんなところが良くなかったですかね?お食事は美味しかったですか?」

「食事は美味しかった。」

「じゃあ、どんなところが嫌でした?どこを改善すれば良くなる感じですかね?」

「一人で部屋にいるとどうにかなっちゃいそうだから行きたくない。」

「じゃあ、大部屋の方がいい感じです?」

「大部屋は嫌。」

「日中は、みんなのいるリビングいるほうが、みんなとお話し出来ていいですかね?」

「ずっといるのは嫌。あんな姥捨て山みたいなとこ行きたくない。」

 

 

こんな感じで、「行きたくない。家にいたい。」と頑なにショートステイを拒否。

 

さあ困った!毎週水曜日は息子のスイミングがあって、夕方から数時間は留守にします。来月は、ピアノの発表会で半日いません。つーか、この先一ヶ月ぶんは、ケアプランがっつり作っちゃったんですよね。

 

 

とりあえず、一度、ケアマネさんには帰ってもらって、主人と作戦を練りました。

 

・一人で家にいるのは不可能に近いのだけど、本人がそれを自覚していない。

・病気のせいもあって、自分と他人の境界があいまい。ってことは、他人にしてもらっていることと自分のしていること(出来ること)の境界もあいまいなのだろう。←だから、「ありがとう」も言わないし、感謝の気持ちもないのでしょうね。

・本当に一人になったらどうなるのか?を具体的に想像出来ない。

・他の家族にもそれぞれ予定があって、自分達の生活があるのだということを理解出来ない。

 

 

こんな話をした後、主人が千代さんに言いました。(半分キレてた)

 

「僕たちには僕たちの生活があるんだ。みんなで協力しながらじゃないとうまくいかないだろう!!家に自分一人でいて、自分の事がどれだけ出来ると思ってるんだ!ご飯も洗濯も着替えも薬も、あれもこれも人の手があって生きていられることをもう少し自覚しなきゃいけない!!haruにどんだけのことしてもらってると思ってんの?どれだけ周りの人に迷惑をかけながら生きているのかわかってんのか?そんなに家にいたいなら、僕たちここを出てくから、全部一人でやってみろよ。病院も、もう連れていかないから自分で行ってね。僕たちもう知らないから。」

 

これくらいのことは言ってたと思います。

 

しばらく考えた後、「それは困る。じゃあどうすればいいん?」と言った千代さん。

 

「だから、一番いい方法をみんなで考えて、それがショートステイだったのに、せっかくプランを作ってくれたケアマネさんを困らせて、家族みんなを困らせて、そんなんじゃ周りに誰もいなくなるよ。」

 

ここでやっと、「わかった、行くよ。」と言ってくれました。良かったー(´;ω;`)ウゥゥ

 

 

 

その夜、清拭しながら、私も少しだけ・・・、のはずが、いっぱいいっぱい千代さんに言っちゃった。言わずにはいられなかったし、今言わないと、もう言うチャンスは無いだだろうなと思ったから。

 

「お母さん、昼間、○○くん(主人)の前で姥捨て山って言ったけど、あれは捨てた息子の前で絶対に言っちゃいけない言葉だと思うよ。(嫌いだけど)お兄ちゃんも、○○くんも、好き勝手したお父さんのことはもちろん恨んでる。そして、子供だった自分達を置いて出ていったお母さんに対しても、そうとう怒りを持っているし恨んでもいるんだよ。夫婦色々あったり、病気の症状もあって家を出たのかもしれないけれど、それは夫婦間のことや子供には何の関係もないことでしょ。子供にとっては自分達は捨てられたっていう事実しかないんだよ。包丁を向けられたり、焼いた鉄の菜箸を向けられらり、そういう虐待だって、やった方は大したことないと思っているかもしれないけれど、やられた方は忘れないし、ずっと何で?って思ってる。お母さんだったら、自分を捨てたり、包丁向けたりしてきた親の面倒をみれる?お母さんは病気で苦しいかもしれないけれど、子供だって苦しんでるんだからね。」

 

ついでに、5年前、私に向けられた暴言のことも言ってやった。内容については、えげつないので割愛させていただきます(苦笑)

 

「お母さんは、そういうことを言ったお姑さんの身体を拭いたり、下のお世話をしたり、身の回りのこと全部したり出来るん?仕事だったら決められたお休みがあるけれど、そんなもんもないしお給料だってない。そんなことやってられる?私だって苦しいんだからね!!やってる私の気持ちがどんなか分かる?」

 

 

そのどれもに「そんなことしてない。」「そんなことするわけない。」「そんなこと言うわけない。」と千代さんは言いました。

 

そこに、さらに被せるように言った私。

 

「そうやって、病気のせいか認知症のせいか、自分のしたことや言ったことを忘れてしまえるお母さんは幸せだけれど、嫌なことをされたり言われたりした私たちは忘れることは出来ない。苦しいんだよ。家族みんな苦しいの!!だから、何でもやってもらって当たり前だと思わないほうがいいよ。思っちゃいけない。」

 

 

また、沈黙を決め込んでたけれど、大きなあくびまでしてたけれど、翌日から、ちょっとは「ありがとう」を言うようになりました。忘れたフリをしてるだけで、しっかり覚えていることもたくさんあるんだと思います。

 

統合失調症の患者の家族にとって、「感情表出」することはいけないと言われています。だけど、ずっとしないでいることが良いことだとも言えないな、ってちょっと思いました。