いかにして、統合失調症の姑とうまく関わるか

統合失調症の姑との毎日を綴ります。(*2016.4.4~の入院では、双極性障害と診断されました)

壁ドン

こんばんは、haruです。

 

私、ペインクリニックへ行ってきました。もともと、腱鞘炎で通ったりもしたことがあるのですが、今回は違います。

 

原因は、ちょっと前に流行った「壁ドン」です。

 

と言っても、もちろん、斎藤工にされるような、ドキドキするものではありません(笑)

 

 

実は、千代さんが入院する直前、私の精神状態も限界でした。ジャージャーと出っぱなしの尿や、それでもなお尊大な千代さん。入園直前の息子。やってもやってもキリがない家事。

 

もう、どんな一言だったのかも忘れちゃったけど、千代さんから受けた言葉で、ぶちっと切れました。

 

だけど、三歳児はいるし、落ち着かない千代さんもいる。二人にあたるわけにもいかず、右横にあった壁に、げんこつを一発、ドン!!!!!

 

溜まりに溜まった内なるパワーを放出したわけですからね、相当な力だったと思います。自分でやったので、無意識に加減はしていたと思いたいですが・・・。

 

その日からしばらく、すべての指の付け根の関節が痛みました。とにかく、何かをつかもうとすると痛い!それでも、少しずつ軽減されていったので、打撲だと思ってそのままにしておきました。

 

あれから一か月半以上経って、関節の痛みは消失したものの、げんこつにした時に下になる方、つまり、壁に当てた場所の痛みだけは、全く軽減されることなく残っていたのです。

 

子供や主人に手を握られただけで激痛が走ります。

 

これはマズイんじゃ?もしかして、骨折とかヒビ?と不安になってきまして、それで病院へ行ったのです。(だって、主人と手を繋げないのは悲しいじゃん?(笑))

 

だけど、レントゲンをしてみても、骨には異常ありません。また腱鞘炎?と、先生が場所を確認していきますが、どうも違うらしい。

 

 

「んー、こんな場所、壁にぶつけるわけないよね。コンチクショー!!!って、自分でやったんじゃないの?」って、先生に言われてしまった・・・。

 

私、「壁にぶつけちゃって・・・。」みたいな説明をしたんですけど、あれ?バレた?(笑)

 

 

そこから、「実は、同居してる姑が双極性障害で入院する直前だったので、私もも色々と限界で・・・・・・・・○○△△□□。」と話しているうちに、なんかねー、私、泣いてた。

 

実家の親には、心配させたくないからあんまり言えないし、友達にもなかなか理解してもらえないし、主人以外の人に、こんな話をしたのは初めてなんですよね。

 

あー、すっきりした(笑)

 

 

あ、結局、痛みについては、「交感神経が緊張しっぱなしの人は、何かの刺激(ちょっとした小さな刺激でも)が原因で、自律神経の通り道に痛みが残る」のだそう。

 

自律神経の乱れによる疼痛ってことでした。肘の横、肩近く、肩甲骨にブロック注射を打ったら、少し楽になりましたよ。

 

 

この診断、私が千代さんの話をする前に言われたので、ちょっとびっくり。そして、納得。先生すごい!!って感動しました。

 

「何かあったら、いつでもここに話にいらっしゃい。」と看護師さんも言ってくれて、心が軽くなりました。

 

湿布出されて終了~って病院も多いでしょうが、心の痛みまでとってくれるペインクリニックもあるんですね。

 

ほっこりしました。

精神疾患の不思議と苦悩

こんにちは、haruです。千代さんの外泊一回目、無事に終了しましたよ。

 

帰宅した当日、主治医、ソーシャルワーカ、担当看護師の三人が同行してきて、家での様子を見たり、家族と話をしたりしました。

 

ここの病院だけなのか、他もそうなのかはわかりませんが、入院中は、通院時の主治医とは違う先生が担当します。今のところ、入院の度に違う先生ですね。どうしてなんですかね?

 

なので、当然、先生によって、見立ても違うわけで、処方も微妙に変わります。

 

15年くらい前の入院では、「統合失調症」。4年前の入院では、「統合失調感情障害」。今回は、「一番効いているのは、リチウムです。」と言ってたので、「双極性障害」なのでしょう。

 

このあたりが、精神疾患のよくわからないところです。その時々の症状によって、病名が付くのです。いったいどれが正しいの?と言いたくなりますが、「病名が大事なわけでなはい。」らしい・・・。

 

何となくは分かるけど、何となくしか分かりません(笑)

 

 

千代さん、もともとは、高校二年で不登校&引きこもりが発症です。その時は、「鬱病」という診断でした。(千代さんの両親は他界してますから、正確にはわかりませんが。)入院もしています。

 

その後、完治したと言われたらしい。(これは、千代さんの義姉が言ってたこと。)

 

数年後に就職し、結婚もしました。(義父は、千代さんの病気について、知らされないままで結婚。最近になって知りました。)
 
そして、二人の子供を儲けます。(義兄と主人です。)
 
主人が子供のころ、千代さんが通院したりお薬を飲んだりしていたという記憶はないそうなので、全く、治療はしていなかったのだと思います。まあ、完治したと言われてますし、仕方ないですよね。
 
だけど、詳しくは話したがりませんが、今、思えば、あれもこれも、病気のせいだったのかな?と思うことがあるそうです。
 
・トラウマになるくらいの虐待があった。例えば、熱した鉄の棒を押し付けられそうになったり、怒りだすと包丁を持ち出してきたり。
・ご飯のおかずが、豆腐だけ、焼き鮭だけ、納豆だけ。いつも、そんな感じの食事だった。
・何度も家出を繰り返し、主人が小学校五年生の家出の時を最後に、もう、戻ってくることはなかった。
 
等々・・・。
 
これだけでも、ちょっと普通じゃない。だけど、当時、子供だった主人は、千代さんが病気だとは知らないわけで、「どうして?なんで?」という思いしかなかったと思います。 
 
 
その後、義父、義兄、義父の再婚相手などと暮らしてた主人ですが、家庭の事情により、大学生になってから、再び千代さんと一緒に住むようになりました。義兄は、もう上京して大学に通っていましたから、主人だけ。
 
そのまま、その流れで、主人が同居しているのです。
 
でもね、小さなころのトラウマや、自分は捨てられたんだっていう思いは消えない。
 
なので、主人が千代さんと会話する時は、いつも怒鳴り気味で、鬼ような顔になります。というか、ほとんど話をすることはありません。
 
半面、大切だとかあ、愛されたかったっていう気持ちもあるのだとは思うのです。口や態度じゃ辛くあたっていても、分かるじゃないですか。
 
その、自分の中のギャップに、主人本人も苦しんでいるように見えます。
 
 
私も当然苦しいことや辛いこと、叫びたいくらいにムカつくこといっぱいあるんだけど、主人の抱えているものは、また、違った意味で、大きく根深いのだろうと思います。
 
こういった疾患を抱えてる人がいる家族は、みんなみんな辛いのだ。せめて、私たち夫婦だけでも仲良くしなくちゃと思うけれど、それもなかなか難しいね。

千代さんがやって来る!

こんばんは、haruです。

 

前回の記事でも軽く触れましたが、来週、ついに千代さん、家で外泊します。(家で外泊ってもの変だけど。)

 

一昨日、主人が病院へ行って、千代さんとも会い、主治医と話をしました。

 

火曜の午後に来て、翌日の午後に帰るそうです。(良かった、一泊で。もしかしたら、週末に二泊かな?と思っていました。)

 

ずいぶん、良くなっています。ただ、やはり尿意が全くない。だけれども、時間を見てトイレに行ってるので、失禁は無いらしいです。

 

夜間のトイレ誘導が必要かどうかは確認してないので、そこはわかりません。どうなんだろう・・・。外泊前に聞かなくちゃだな。

 

あ、あと、水分制限についても聞かなくちゃ。

 

制限っていったって、家には水道というものがあります。普段は、美味しくないと言って、絶対に、ペットボトルのミネラルウォーターしか飲まない千代さんですが、買わないでいたら、水道水飲みますよね・・・。制限は難しい。

 

 

退院までは、きっと、毎週、外泊練習です。最初は一泊でも、慣れてきたら二泊になるはず。ふぅー・・・。

 

 

 

そうそう、今回の入院では、「双極性障害」という診断でした。症状が、統合失調症というよりも、そっちに近いらしいです。

 

前回は、どちらの症状もあるとのことで、「統合失調感情障害」、さらにその前は、「統合失調症」でした。

 

「その時の症状で、病名が付きます。本当の病名は何なのか?よりも、その時々の症状を見ることが大切」なんだそうです。

 

でも、双極性障害って言われて、私は、ちょっと腑に落ちた感じなんですよねー・・・。

 

また、その辺のことを、次に詳しく書いてみようと思います。

こんにちは、haruです。

 

先日、主治医からかかってきた電話で、外泊についての話がありました。「外泊の時に、家での様子を見たいので、同行してもかまいませんか?」とのことでした。

 

退院に備えて、一泊や二泊、家で生活をしてみるのです。

 

あー、ついにこの時が来たかー・・・。って感じ。

 

 

実はね、もうそろそろ外泊だろうなーって思っていました。そう思ってたら夢を見た。

 

千代さんが帰ってきてて、ご飯を用意したんだけど、ほとんど手をつけないの。で、私、ちょっと違う部屋へ行って戻ってみると、ものすごい形相で、ご飯に喰らいつく千代さんがそこに・・・。

 

ゾッしちゃうような顔。起きたら、ドキドキしてました。朝方の夢だったから、起きてからも引きずる引きずる。

 

その後、主治医から、外泊についての電話があったんです。予知夢か?(笑)

 

 

さらに、電話を受けた後も、悪夢を見ました。どんだけ恐怖なんだろう。

 

家の廊下に座り込み、怒り狂いながら、床をドンドン!!と叩きつける千代さん。髪を振り乱し、大声で何かを叫びながら床を叩くその姿は、ちょっとしたホラー映画より怖かった。

 

 

千代さんは、どんどん回復に向かっていますが、私のメンタルはどんどん弱っていってる気がします。

 

さて、どうやって這い上がろうか・・・。

入院して一ヶ月が過ぎました

ずいぶん、更新せずにいましたね。こんばんは、haruです。

 

千代さんの入院、先月の4日でしたから、もう、一ヶ月が過ぎたんですね。なんかあっという間でした。

 

息子の入園式。早速、洗礼を受けての咳や高熱。さらにはおう吐下痢症。(息子は腹痛と下痢だけでした)←今、主人が感染中

 

そして、千代さんが放置している、ひろーいひろーい畑の管理。なんかずっと忙しかったですよ。

 

千代さんがいたら、確実にてんてこ舞いだっただろうと思います。マジ、神様っているんだなーって、ちょっと思いましたもん。人生、うまく出来てるもんですね。

 

 

そして、千代さんはというと・・・、ずいぶん回復してきたようです。毎週、主人が主治医と話をするために病院へ行ってきます。

 

あ、私は行きません。順調に回復しているという話を聞くと、自分の中でカウントダウンしてしまって良くないかなと。ま、嫁だし、他人だし、別に行かなくてもいいよねって思っているのも事実。

 

いいよね、今だけ。少しの間、のびのびするんだ。長くても、あと二ヶ月以内に戻ってくるんだし、今だけ今だけ。

 

 

先週は連休だったので、先々週の話での千代さんの様子ですが、尿意はまだないそうです。が、パッドをしなくても大丈夫になったとか。

 

尿意がないのに、どうしてパッドしなくていいんだろう?なんか腑に落ちないですが、主人の話だとそうらしい。

 

一般病棟に移ったので、隔離もされていません。パジャマ以外の服も持っていきましたから、外へのお散歩も始めたみたいです。

 

メキメキ回復してる・・・。

 

 

どんなにすごい躁状態での入院でも、ちょっと薬の調整をするための入院でも、今回のようにADLの低下の原因を調べる入院でも、ほぼきっちり三ヶ月の入院です。

 

なんなんだろう?って思いますよね。病院も、経営大事ってことでしょうか。

 

 

とにかく、3月いっぱいで切れた介護保険の認定調査を、この入院中にしなければいけません。少しでも、使えるものを用意しておかなきゃですよね。

 

あー・・・、どうなることやら。

千代さんの入院

こんばんは、haruです。

先週の月曜日、千代さんが入院しました。もう、一週間経ったんですね。入院前のドタバタで、かなり疲れてたようです、私。この一週間は、しっかり燃え尽き症候群でした。

 

ぐだぁーっとしています(笑)

 

しかし、これで終わりなわけではないので、心の片隅では、退院へのカウントダウンもしつつ・・・。

 

 

 

いやぁー・・・、ほんと色々ありました。前日なんか、緊張からか、夜中になっても眠れない千代さんに、主人が言ったんです。

 

「頓服、先生から何錠飲んでもいいって言われてるから、眠れるまで飲んで早く寝ろ。」みたいなことを。

 

でもね、重大なことがひとつ抜けていたんです。

 

前に飲んでから、30分経っているのなら、だった!!

 

それを伝えなかった主人。千代さんは、一気に3錠飲んだらしい。先に1錠。合わせて4錠ですね。「コントミン」ってお薬です。

 

 

入院予定当日の朝、私を呼ぶ、微かな声が聞こえてきました。千代さんの部屋に入ると、こたつの横でうつ伏せになってる。

 

「パッド交換して。動けない・・・。」

 

サイドボードにつかまって立ってもらおうとするけれど、膝が折れて立てません。

 

頓服を何錠飲んだか確認すると、「4錠」とのこと。しかも、主人に何錠飲んでもいいって言われたと・・・。ありえん。

 

どうりで、夜中、喘鳴まじりの呼吸音が聞こえてくると思った。そのせいだったんだ。

 

そして顔を見ると、右目の周りが真っ青!!

 

一瞬、障子の「さん」にでも、転倒時にぶつけたのかと、むちゃくちゃ焦りました。でも、よーく見ると何か違う。

 

あぁー、うつ伏せで長時間動けないでいたもんだから、目の下にあった枕カバーの、「藍染め」が移ったのね・・・。

 

「なんか、悪者か、どこかの先住民みたいじゃない?」と、のんきにケラケラ笑う主人。(自分のせいでこうなったことをイマイチ理解出来てないのか?)

 

いかん、つられて私も笑ってしまうじゃないか!

 

 

私の首につかまってもらい、布団までゆっくりゆっくり歩いてもらい、寝かせた状態でパッド交換。主人は笑いながら、青く染まった顔を拭き、私はその間に更衣。

 

こんな状態でも笑っていられる私たちって・・・。しかも、一週間経った今でも、それをネタに笑う二人。

 

神様、ごめんなさい(笑)

 

 

こんな感じで、ほぼ寝たきり状態で入院しました。トイレも、歩行も、なにもかもに介助が必要な感じです。

 

 

まだ、病院からは何にも連絡はありませんが、入院当日の話だと、薬が少なすぎて、失禁や、状態の悪化に繋がったのでは?ということでした。(全く動けなくなったのは、頓服の飲みすぎですが)

 

少なすぎって量じゃない、むしろ多いくらいなのだけれど、千代さんにとっては、ってことなのでしょうか?

 

絶食で点滴をしながら薬ははすべて一旦抜き、また、イチから薬を調整するようです。

 

二か月くらいはかかるかな?

 

 

息子の入園式もありましたし、今から慣らしていく大変な時。入院はありがたいです。みんな、ちょっとのんびりです。

水中毒と尿崩症

こんばんは、haru です。

 

千代さんの失禁がえらいことになってきて、私もかなりグロッキー気味です。

 

つい一か月前くらいは、夜のみ85ccのパッドで対応出来ていたのですが、じわじわ、ほんとじわじわと尿量が増えていき、いつの間にか、夜だけでなく日中もパッドなしではいられなくなりました。

 

そのうち、85ccのパッドでは間に合わなくなり、120、200、300、450ついには1000・・・。それでも下着が尿汚染します。もう、水道の蛇口全開状態。

 

木曜の夜、19時から夜中1時までに使った三枚のパッドの重さを計量してみたら、1.25㎏オーバー。(普通、一晩で200cc)

 

当然、トイレに行くのも頻回になり、30分、10分、5分と、間隔が短くなってゆきます。

 

そのたびに、「パッド見て。」と呼びにきます。

 

毎回きっちり、リハパンとパッドを合わせ作りますが、5分で終了ですからね。悲しすぎるでしょ。ほんと、たまったものではありません。もうクタクタ。

 

それに合わせるようにして、自分の身の回りのこと、何にも出来なくなってしまいました。

 

ペットボトルの蓋を開けられなくなりました。「開けて。」と持ってきます。(私が不在の時は、自分で開けてるはずなんですけどね)

 

布団の上げ下ろしも出来なくなりました。

 

お茶碗も洗えないと言います。

 

ふすまの開け閉めも出来ないと呼びにきます。

 

一日に、何度も何度も色んな用事で呼ばれ、さすがの私もキレましたよ。主人に。

 

「本人主体の看護や介護がしたいのなら、親子二人でどうぞ。」って言ってやった(笑)

 

だって、二週間前の受診で、「いつでも入院していいですよ。」と、主治医に言われていたんですよ。それなのに、千代さんが嫌がったからと、延ばし延ばしにした結果がこれです。

 

受診に持たせる記録にも、毎回しつこくしつこーく、水分摂取量(ここ一年、ずっと4ℓ~8ℓ)と失禁のことを書いていたんですよ。もっと、主治医にプッシュしてほしかった。

 

 

千代さんだけだったら、まだなんとかなるかもしれない。けれど、三歳の息子もいるんです。

 

待てる三歳児と待てない千代さん。

 

申し訳ないと思いながら、ついつい、息子を待たせることになってしまいます。

 

ああー・・・・・・。

 

月曜日から入院。あと一日、頑張ろう。